1. ダークL & ライトL

Lには二つの異音があり、それがライトLとダークLである。ライトLはスペイン語や韓国語でよく聞くLで、 イギリス英語においては”L+母音”だとライトLになり、 語末のLはダークLになる。

よくライトLは舌先を歯の裏につけ、ダークLは舌先をどこにもつけないという説明が見掛けられるが、舌先を歯の裏につけてもダークLの音は出せるため、かなりミスリーディングな解説と言える。

しかも北米英語ではほとんどどの位置でもダークLが許されるため、北米英語学習者はダークLの習得だけで問題がない。

二つのLを分けるのは舌先の位置ではない

二つのLを分けるのは舌先の位置ではない

2. Lの母音化 (L-vocalization)

ダークLが母音っぽくなることをL-vocalizationといって、

「う」とか「お」とかそんな音色になる。

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特にLの前がシュワ(ə, ʌ)の場合、日本人にはだいぶ「お」に聞こえる。

culture, result, ultraなど